さよなら京都
一度、実家に戻って生活を立て直す決意をした。
自分にとってなにがいちばんよい選択なのかわからないけれど、とりあえず実家に戻って1級建築士を取ることに決めた。
京都に未練がないかといったら嘘になるけど、4年間生活してみて、とてもいい街だったと感じた。
京都にいるときに出会った皆様に感謝をしたい。
京都へ行ったとき私は27歳だった。なにかの節目だと思った。
変わったことは何もなくて、毎日がただの日常だった。
32歳でリストラされて、実家へ戻って、家族や幼馴染や同級生に会った。
島根を離れるときは、とにかくすべてから手を切って、どこか自分のことを知らないところへ行きたいって気持ちだけだった。
実際に転勤する話をしたのも、家族と親戚と友達は3人にしか言わなかった。
一度離れてみて、見えることってたくさんあるんだなぁと思った。
箭内道彦氏は『32歳から第二の人生がはじまる』って言ってた。
私もきっと転換する時期なのだと思う。
さよなら京都。ありがとう。たくさんたくさんありがとう。